受験を「団体戦」として乗り切る
年が明け、いよいよ入試本番の時を迎えています。今年は10名の小6YTコース生、57名の中3生、21名の高3生が今後の入試に挑みます。すでに、中学受験では県立千葉中や東葛飾中、埼玉県内入試、地方中学の東京入試の結果が続々と出ています。ここで納得のいく結果が得られている生徒がいる一方で、本当に悔しい思いをした生徒もいます。しかし、本番はこれからです。「本当に行きたい学校」への想いを胸に、最後まで共に頑張っていきましょう。
入試に向けてのイベント
さて、年末から新年にかけて行われる日米の年越しイベントとして、受験生を対象とした「年越し学習会」を実施しました。コロナ禍以前に行っていた、近隣の神社へお参りする「除夜の鐘ツアー」から内容を変更して5回目の開催となります。中学部では各自が希望する5教科の教室に分かれて特別授業を行いました。そして、午前0時の時報と共に、全ての教室をZoomで繋いだ「バーチャル初詣」で、「受験の神様」に決意表明をするのです。年々授業内容も充実してきており、参加者にとって非常に満足度の高い学習会となりました。また、小・中・高それぞれに入試必勝を期する「出陣式」が行われました。出陣式は、受験生が自信を持って入試会場に向かうために、講師陣の想いが詰まったカードを各自に渡すと共に、入試に向けて最後の頑張りを支えるメッセージを講師達が伝える、日米の伝統行事です。そして、1年前に受験を経験した先輩達が、後輩にエールを送る機会にもなっています。今年も、講師と先輩達の熱い想いが受験生に伝わったと思います。頑張れ、受験生!
日米が行う「集会」とは?
日米では、出陣式を始め、学期の変わり目や、講習時の授業終了後などに、必ず「集会」を開いています。この、「集会」は日米が生徒の皆さんを導いていく上で、欠かせないものです。とはいえ、なぜ、日米では受験生にとって貴重な時間を割いてでも「集会」を行うのか?今年も、この号の通信で日米における「集会」の意義を再確認していきます。
今年の中3生は日米にとって43期生、小6YT生は21期生となります。これだけの受験生を送りだしてきた中で、模試などの結果に表れる成績から考えて、予想以上の好結果が出る年もあれば、逆に思うような結果が出ない年もありました。その違いを生む原因は何か?振り返って考えると、好結果を出すのはクラスや性別を超えて仲の良かった年でした。一方で、結果が出ないのは、全体としての統一感がなく、「足の引っ張り合い」が行われるような年だったのです。そこで、「受験において好結果をいかにして出し続けるか?」を模索したときに取り入れたのが「受験は団体戦である」という考え方でした。確かに、勉強は基本的に一人でするものであり、入試に臨むのはそれぞれの「個人」です。しかし、入試に至るまでの過程で、同じ目標を持ち、信頼し合える仲間の存在は、教科の学習においても、受験に向かう気持ちにおいても大きな力になるのです。そんな仲間の数が多ければ多いほど、より大きな成果を上げることができるのではないか?つまり、受験を仲間と共に挑む「団体戦」と捉えることがポイントであると考えたのです。問題はそんな仲間をどうやって作り出すのかということでした。そこで生まれたのが日米独自の様々なイベントであり、「集会」だったのです。
受験を「団体戦」と考えると?
日米の「集会」が目指すのは、全員が一つの目標に向かって、信頼し合える仲間になることです。そんな仲間達とお互いに切磋琢磨し、刺激を受けることで、それぞれに、自分に合った勉強法を模索する環境が生まれます。例えば、それが緊張感の漂う自習室での勉強であったり、受付周辺や授業の前後の教室で教え合ったりする姿です。お互いに刺激し合う中で、徐々に「一人で学習できる力」が身につくのです。その力さえ手にいれることが出来れば、結果は自ずとついてきます。「受験は団体戦」という考え方は結局、「個の力」を伸ばすことにもつながりました。事実、「集会」が行われるようになってから、日米の実績は飛躍的に向上しました。そして、高校入試に止まらず、その後の大学入試や就職活動においても「『集会』で聞いた考え方が大いに役立った」と報告しにきてくれる卒業生達もいるのです。「集会」は今の日米の実績を支える大きな原動力の一つです
大切なのは「自分ごと」と考えること
ただ、「集会に出たから成績が上がる」とか「出陣式をやったから志望校に受かる」という訳ではないことも確かです。ここまで書いてきたことをしっかりと理解して、どの集会でも自分にとってプラスになる情報を必ず手に入れること。そして、それを仲間同士で確認し合いながら実践していくことです。講師スタッフはそれぞれの集会に参加した生徒達にとって必ずプラスになるように、内容を吟味して、入念な準備をして臨んでいます。集会に出ることで自分の行動を変えることが何より大切なことであり、その方向性が一致していることが日米の強さなのです。入試本番に向けて、更に強固な「チーム日米」を作り上げ、一先ずの目標である「志望校全員合格」を果たすために、受験日当日の入試応援なども含めて、我々は全力で生徒の皆さん、保護者の方々と向き合っていきます。
今年も受験生の皆さん、保護者の皆様が、受験を終えた後に、「日米を選んで本当に良かった」と心から思って頂けるように、スタッフ一同、一丸となって邁進します。2025年の日米にも、是非、ご期待ください!よろしくお願い致します。