日米進学通信2020年度1月号「受験は団体戦!~『集会』が導く志望校合格~」
いよいよ本格的な受験シーズンの到来です。今年は17名の小6生、59名の中3生、26名の高3生が入試に挑みます。一都三県に緊急事態宣言が発令されている中、今年の受験生は志望校合格に向けて準備すると同時に、感染予防対策にも配慮しなければなりません。ご家族の心労も如何ばかりかと察せられます。とにかく、今年の入試が無事に終えられることを祈るのみです。この困難の先に訪れる明るい未来の存在を信じています。
さて、例年日米では冬期講習や正月特訓に加えて、年越しイベントである「除夜の鐘ツアー」や受験生を鼓舞し、自信を持って入試会場に向かうためのアイテムを授ける伝統行事である「出陣式」を行ってきました。残念ながら、今年は例年通りの実施はできませんでした。しかし、今年の受験生にとっても、それぞれの入試は生涯一度きりのものです。そこで、日米として、「出来る限りのことを受験生に提供したい」、との思いから、年越しイベントとして「OK!学習法による年越し学習会」を行い、また、中学部の出陣式はZoomで実施することとしました。感染防止の観点から、一堂に会することはなく、各教室からそれぞれ画面越しでの会になり、熱量の伝わり方が懸念されましたが・・・、杞憂でした。武村は急遽用意した「スタジオ」からメッセージを配信しながら、各教室の様子を見守りましたが、それぞれに日米らしい「熱」を感じる機会となりました。特に、「出陣式」での高1の先輩達からの体験談は中3生の心に刺さったように思えます。また、YTコースの出陣式にも中1の卒業生達が駆けつけてくれて、後輩達を激励してくれると共に、この1年間での成長ぶりを感じさせてくれました。ともあれ、今年も「秘伝の儀式」は行われ、受験生へのバトンも渡されました。この困難を乗り越えて頑張れ、受験生。「日米魂」を見せてくれ。そして、有難う、卒業生諸君!
日米では、この出陣式を始め、学期の変わり目や、講習やイベントの終了になどで、様々な「集会」を開いています。コロナ禍において、今年度はなかなか思うように開催することが出来ませんでしたが、日米が生徒の皆さんを導いていく上で、その存在は欠かせないのです。それにしても、なぜ、日米では受験生にとって貴重な時間を割いてでも「集会」を行うのか?今年も、この通信で日米における「集会」の意義を再確認していきます。
毎年受験生を送っていく中で、かつての日米では模試などの結果に表れる成績から考えて予想以上の好結果が出る年もあれば、逆に思うような結果が出ない年もありました。その違いは何か?一言でいえば、好結果を出す年はクラスや性別を超えて仲の良かった学年です。一方で結果が出ない年は、全体としての統一感がなく、「足の引っ張り合い」が行われるような学年なのです。そこで、「受験において好結果をいかにして出し続けるか?」を模索したときに取り入れたのが「受験は団体戦である」という考え方でした。確かに、勉強は基本的に一人でするものであり、入試に臨むのはそれぞれの「個人」です。しかし、入試に至るまでの過程で、同じ目標を持ち、信頼し合える仲間の存在は、教科の学習においても、受験に向かう気持ちにおいても大きな力になるのです。そんな仲間の数が多ければ多いほど、より大きな成果を上げることができるのではないか?それが私達の考える「受験は団体戦である」ということです。ポイントはそんな仲間をいかに作り出すのかということでした。そこで生まれたのが日米独自の様々なイベントであり、「集会」だったのです。
日米の「集会」が目指すのは学年全員がそれぞれに信頼し合える仲間になることです。そんな仲間達とお互いに切磋琢磨しあいながら「一人で学習できる力」を身に付けること。その磨き合いを講師やスタッフが一丸となってサポートすること。そして、最終的には子ども達が「自立」して生きられるようになること。それが、日米の理念、すなわち「受験を通じた自立支援」なのです。事実、「集会」が行われるようになってから、日米の実績は飛躍的に向上しました。そして、高校入試に止まらず、その後の大学入試や就職活動においても「『集会』で聞いた考え方が大いに役立った」と報告しにきてくれる卒業生達も数多くいるのです。「集会」は今の日米の実績を支える大きな原動力の一つと言えます。
このコロナ禍で、今年は「集会」の集大成ともいえる宿泊を伴う「合宿」を行うことが出来ませんでした。また、各学年全体での集会もZoom上での実施となりました。このことが今後、どう影響するかは分かりません。しかし、この状況下でも、皆さんの成長にとって必ずプラスとなるような集会のあり方をスタッフ一同一丸となって模索して参ります。こんなときこそ、塾としての底力が問われていると考え、授業のあり方や生徒の皆さんとの関わり方、また、保護者の皆様との連携の仕方などについても、日々検討しております。全ては、より強固な「チーム日米」を作り上げ、塾としての一先ずの目標である「志望校全員合格」を果たすためです。
この「チーム日米」の輪も皆様からのご理解とご協力があって初めて成り立ちます。また、至らぬ点についても是非、お知らせ下さい。日米としてできる限りのことをさせて頂きます。この難局を皆様と共に乗り切って参りたいと思います。今年も何卒よろしくお願い申し上げます。