日米進学通信2019年度1月号「受験は団体戦!~チーム日米は挑んでいく~」
新年を迎えてからは、「あっ」という間に本格的な受験シーズンの到来です。今年は17名の小6生、60名の中3生、23名の高3生が入試に挑みます。この時期の日米には、連日満席になる自習室や、参考書を片手に食事をする受験生の姿など受験期特有の緊張感が漂います。今年は講師室前の休憩スペースでお互いに問題を出し合ったり、疑問点を教え合ったりする様子がしばしば見られます。そんな風にお互いを高めようと奮闘する受験生達が大いに実力を発揮してくれることを信じています。共に頑張ろう、受験生!
さて、今年度も年末から新年にかけて、恒例の受験生限定イベントである「除夜の鐘ツアー」「正月特訓」「出陣式」が行われました。そして、YTコース、中学部の出陣式にはそれぞれ昨年度の卒業生である中1生10名(内1名はインフルエンザのためビデオ通話で参加!)、高1生2名も参加してくれました。一人一人が今年の受験生に対して、日米出身生ならではともいえる熱いメッセージを送ってくれたのです。毎年、受験生の数だけ物語があります。彼らの言葉を聞きながらそれぞれの受験が思い起こされ、胸を熱くせずにはいられませんでした。先輩方の思いを受け継ぎ、今年の受験生達もそれぞれに物語を紡いでくれることを確信しています。卒業生のみんな、有難う!
この年末年始の受験生向けの3大イベント以外にも日米の中学部では、それぞれの学年全員に集まってもらう「集会」が年度始めや各講習の教材配付の際などに行われます。そこでは開催時期や各学年の特徴などを考慮して決定される「コンセプト」に則って担当講師達が語り、会の終わりには全員で「勝ち鬨の声」をあげるのが恒例となっています。そこで語られるのは具体的な学習方法から、講師達の経験談、過去の先輩達の様子など様々です。なぜ、日米では受験生にとって貴重な時間を割いてでも「集会」が行われるのか。今年も、この通信で日米における「集会」の意義を確認していきます。
毎年受験生を送っていく中で、模試などの結果に表れる成績から考えて予想以上の好結果が出る年もあれば、逆に思うような結果が出ない年もあります。その違いは何かを簡単にまとめると、好結果を出す年はクラスや性別を超えて仲の良かった学年です。一方で結果が出ない年は、全体としての統一感がなく、「足の引っ張り合い」が行われるような学年なのです。そこで、「受験において好結果をいかにして出し続けるか?」を模索したときに取り入れたのが「受験は団体戦である」という考え方でした。確かに、勉強は基本的に一人でするものであり、入試に臨むのはそれぞれの「個人」です。しかし、入試に至るまでの過程で、同じ目標を持ち、信頼し合える仲間の存在は、教科の学習においても、受験に向かう気持ちにおいても大きな力になるのです。そんな仲間の数が多ければ多いほど、より大きな成果を上げることができるのではないか?それが私達の考える「受験は団体戦である」ということです。ポイントはそんな仲間をいかに作り出すのかということでした。そこで生まれたのが日米独自の様々なイベントであり、「集会」だったのです。
日米の「集会」が目指すのは学年全員がそれぞれに信頼し合える仲間になることです。そこには我々講師陣やスタッフも含まれます。そんな仲間達とお互いに切磋琢磨しあいながら「一人で学習できる力」を身に付けること。最終的には「自立」して生きられるようになること。そして、それを果たすためのお手伝いをすることが日米の目指すもの、すなわち「受験を通じた自立支援」なのです。事実、「集会」が行われるようになってから、日米の実績は飛躍的に向上しました。そして、高校入試に止まらず、その後の大学入試や就職活動においても「『集会』で聞いた考え方が大いに役立った」と報告しにきてくれる卒業生達もいるのです。「集会」は今の日米の実績を支える大きな原動力の一つです。
もちろん、「集会」の内容もまだまだ改善の余地があると共に、その時々の生徒達に合わせて変えるべき点は変えていきます。そして、より強固な「チーム日米」を作り上げ、目前にある一先ずの目標の「志望校全員合格」に向かって邁進して参ります。
この「チーム日米」の輪も皆様からのご理解とご協力があって初めて成り立ちます。また、至らぬ点についても是非、お知らせ下さい。日米としてできる限りのことをさせて頂きます。今年も何卒よろしくお願い申し上げます。