日米文化学院流「ケアレス・ミスの防ぎ方」
関東地方もいよいよ梅雨入りです。八千代市は今回解除されたものの、千葉市は未だ「まん延防止等重点措置」区域となっています。そんな中でも、中学生は部活の最終下校時刻が遅くなり、他の地域へ一日かけての遠征試合がある部活もあるようです。また、各種検定試験や定期テストも重なり、体力的にも精神的にも年間を通じて一番キツイ時期かも知れません。特に体力がまだまだついていない中学1年生にとっては、3年間でも一番辛いときだと思います。そんな中、休まずに日米に通って来てくれている生徒の皆さんはそれだけで素晴らしいのです!
さて、中1生にとっては今回が初めての定期テストです。既に中間テストの結果が出ている昨年の中学受験YTコースの卒業 生達も続々と報告に来てくれました。皆がそれぞれに頑張ってくれたようです。「入試で勉強が終わる訳ではない」ということをしっかりと分かってくれていたことを本当に嬉しく思いました。また、中2でも、見事に学年1位を取った生徒もいます。これから定期テストがある皆さんもあとに続いていきましょう!
ただ、その一方で思う通りに結果が出なかった人がいたことも事実です。テストが終わった直後には「簡単だった!」と言っていたのにテストが返却されると思ったような点数になっていなかった人や、「本当は絶対に満点取れてた!」と後悔している人もいました。そんな人達が口にする言葉を集約するとこの一言に尽きるかも知れません。すなわち、「ケアレス・ミスさえしていなければ・・・。」そしてこの言葉は、なぜか、どんなに勉強が苦手な子でも口にする言葉なのです。
では、このケアレス・ミスを防ぐにはどうすれば良いのか?これは昔から散々議論されていたことでもありますが、結論としてそれを防ぐ絶対的な方法などはありません。一概にケアレス・ミスといってもその原因は様々だからです。だからといって、塾として無策である訳にもいきません。ケアレス・ミスで人生が変わることだってあるからです。例えば数年前の公立高校入試の開示得点を分析した結果、ある難関公立高の入試で1点どころか、0.5点差で涙を飲んだ日米生がいました。ケアレス・ミスによる失点を1問でも防げていれば合格できていたのに・・・。このような事例は、中学、高校、大学入試それぞれで枚挙に暇がありません。本当に受験生はもちろん、指導する側としても頭の痛いところです。
とはいえ、ケアレス・ミスを防ぐために絶対に有効な方法などはありません。そんな方法があれば、まずは、自分が身に着けたいものです(笑)。ただ、テスト結果は普段の積み重ねの上にあることは確かです。だから、大切なのは、テストのときだけではなく、いつもの授業中の演習や家庭学習で3つのこと、すなわち①「問題文を最後までしっかりと読む」、②「設問で書かれている条件や指示通りに答える」、③「見直しをする」を必ず行うことなのです。この3つのことを、意識的に実践し続けることで、テストのときにも当たり前のように行えるようになれれば、それが一番のケアレス・ミス防止法なのではないでしょうか。
また、日々の生活で「ちょっとしたこと」に気を配れる人は、得てしてつまらないミスをすることが少ないように思えます。例えば、「授業後に机の上の消しカスをまとめて捨てられる」「脱いだ靴をきちっとそろえられる」「目の前にあるゴミを拾える」などです。結局、「ちょっと気になること」を「まぁ、いいや」で終わらせるか、「当たり前のようにできるか」という違いが大事な局面で表れるのです。
ただ一番問題なのは、「ケアレス・ミス」だと言っているけれども、実はその問題に対する根本的な理解が足りなかったり、そもそもの原因が練習不足であったりする場合(計算ミスを重ねる人は実はこのパターンが多い!)なのです。だから、間違いの原因が本当にケアレス・ミスなのかどうかをしっかり検証する必要があります。その検証の機会として大切なのが、「OK!学習法」を行う際の講師によるチェックなのです。定期テスト前の「OK!学習法」の期間は、定期テストでの点数を上げるため、正に「出来なかったことを出来るようにする」ことを実践するための機会なのです。「どうせ自習でしょ!」などといって休む人は、本当の勉強の仕方を分かっていない可能性があります。日米の授業に「自習」という時間はありません。それこそ、定期テスト対策として直前の授業に来るのも「当たり前」だと考えて下さい。
いよいよ、来月には夏期講習が実施されます。生徒の皆さんと共に過ごす機会が圧倒的に増える時期であり、日米の目指す学習法を着実に身に着けるための絶好の機会です。特に、「算数・数学特訓」では「OK!学習法」を徹底する共に、お互いに刺激し合うことで「当たり前のことを当たり前に出来る」ことを増やす大きなチャンスなのです。中3生の皆さんは原則参加となりますが、他の学年の皆さんも是非、ご参加下さい。(但し、中1・2生に関しては受講者数に限りがあるので、是非、お早めにお申込み下さい。)