日米進学通信

夏休みに必ず成績を上げる勉強法

 夏休みといえば受験生にとっては正に「天王山」であり、その過ごし方が入試結果を左右するといえます。また、受験生以外の方々にとっても、この長い休みをどう過ごすかが9月以降の成績に大きく影響することに間違いありません。そこで、日米では「夏休みに必ず成果を出せる勉強の仕方」として、問題集などで解いた問題を「4段階」に「仕分け」することをお勧めしています。具体的には、①「正解し、もう二度と間違えない自信がある問題」、②「正解したものの、不安が残る問題」、③「間違えたけれど、解説を読めば分かる問題」、④「間違えた上に、解説を読んでも分からない問題」の4段階です。そして、①の問題はテキストの問題番号に「○」を、②と③の問題には「△」を、④の問題には「×」をつけます。このうち、成績を上げるために大切なのは「△」の問題を繰り返すことで「○」の段階にすることだとお伝えしています。(但し、この方法は、「暗記分野」については当てはまりません。各教科の方法はそれぞれの担当講師からの指示があります。)

 この「仕分け法」を実践することで、はっきりと成果を出すことが出来る人がいる反面、なかなか結果に結びつかない人もいます。(そもそも仕分けをしていない人は、まずは実践して下さい。)成果を出すことが出来ない要因は様々ですが、1番多いのは、「仕分けのやり方自体が甘い」場合といえます。特に「△」と「×」の境界を曖昧にしてしまうことが問題です。大量の問題に「△」をつけてしまうことで、繰り返す回数が減り、結果として「○」にできる問題を増やすことが出来なくなってしまうのです。

 確かに「×」をつけることに抵抗を感じることは分かります。しかし、事実上「×」の問題に多くの時間を割いてしまうことで、本来繰り返すべき問題の回数が減ってしまっては仕分けすることの意味がありません。解説を自分一人でじっくり読んでも分からない場合には一先ず「×」をつける勇気が必要です。そして、「×」の問題に取り組めるのは「頑張った自分へのご褒美」くらいに考えて下さい。

 「勉強しているのになかなか成績が上がらない生徒」の特徴は「×」の問題にばかり時間を使ってしまい、「△」の練習量が決定的に不足しているということです。自分では分からない問題を講師に何度も質問することで、勉強を「やったつもり」になっている場合が多いのが厄介です。しかし、「×」の問題はたとえその場では理解していても、実戦では正解することがほとんどできません。まだ、その問題に到達するだけの実力が備わっていない段階なのです。

 「長い夏休み」が始まる前は「色々なことができそう!」と皆さんは大いに期待していたかも知れません。しかし、「終わってみればあっという間だった」というのは毎年の受験生が同じように口にする言葉です。まずは、「全ての出来なかった問題」ではなく、「出来るようにしやすい問題」に集中的に取り組むことこそが、夏休みで本当に成果を出すために大切なのです。

 日米は「困難に立ち向かい、一人で学習できる子供の育成」を教育理念にしています。ここでいう「困難」の第一は塾である以上、「成績を上げる」ことであり、「志望校に合格すること」です。もちろん、難しい問題の質問があれば、生徒の皆さんに理解してもらえるだけの対応はします。しかし、それが「×」の段階の問題である場合にはそのことをしっかりと伝えていきます。質問の意義は、分からないことを聞くというよりも、自分にとってその問題が「△」のレベルの問題なのか「×」のレベルなのかを判断することにあるのです。いくら質問をしても決して「出来る」ようにはなりません。結局、「出来る」ようにすることができるのは「自分」しかいないのです。

 この夏、この「問題の仕分け」をした上でひたすら「出来なかった問題をできるようにする」こと。これが、日米の考える「必ず成果を出せる夏休みの勉強法」です。この夏、生徒の皆さん全員にとって、充実したものとなるように、この意識付けを講師も全力で行っていきます。

 夏期講習、そして、夏休みを本当に意味のあるもの、「人生を変える夏」にしていきましょう!

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