日米進学通信

夏期講習で成績も志望校も変わる!

 いよいよ夏休みが始まります。受験生にとっては、正に天王山です。この1ヶ月あまりの期間をいかに過ごすのかが、来春の結果に大きく関わってくることは、歴代の卒業生達の多くが語るところです。「人生を変える夏にする」というのは必ずしも大げさな表現ではないのです。実は、このことは他の学年の皆さんにもいえます。夏期講習や数学特訓などに真剣に取り組むことで、秋以降見違えるように変わった例は枚挙に暇がありません。日米生である以上、是非、この夏を自分の成長における大きなきっかけにしていきましょう。

合宿は近くで!

 さて、日米の夏には通常講習、数学特訓とならんで、「合宿特訓」という大きな柱があります。対象は小4~6年の中学受験生、中学3年生、及び高校生です。「夏合宿」というと、大型バスに乗って、避暑地に何時間もかけて行く、というイメージかも知れません。しかし、日米の合宿は開始以来、「近場の施設」で行ってきました。実は今年度、例年お世話になっていた「幕張国際研修センター」が使用できないということが5月に発覚し、開催できるかが危ぶまれました。しかし、何とか会場を模索した結果、和洋女子大学のセミナーハウスが使用できることになったのです。場所は、京成線で勝田台から二つ隣りの「ユーカリが丘」。近っ!!(笑)

 そもそも日米が合宿を始めたのは、当時、塾関係の先輩方から「実績を上げるためには合宿をやると良い」と言われたことがきっかけでした。では、なぜ合宿で成果が上がるのかというと、普段とは違った環境(異空間)で仲間達と「同じ釜の飯を食う」ことで、独特の一体感が生まれる。その結果、一人で勉強するときとは別次元の集中力が生まれるからだ、と教わりました。しかし、それが合宿で成果を出す理由であるならば、別に遠くで行う必要はないし、移動時間が短縮されれば、それだけ勉強時間も増えてお得なのでは?ということから日米の合宿は近くで行うようになったのです。

合宿で学習方法を確立する!

 日米の夏合宿の目的は大きく分けて、①「学習方法の確立」と②「チーム日米の強化」の2点に集約されます。まずは、①学習方法の確立です。日米では「勉強する」とは「出来なかったことを出来るようにする」ことであると定義しています。そして、これを支えるのが「OK!学習法」です。これらの詳細は、通信の他の号や保護者会などを通じてお伝えしています。合宿では、さらにこれを深化させることを目指します。参加者はまず、30時間に及ぶ合宿の勉強時間を通じて自分が達成したい目標を設定します。次に、その目標を果たすために、「計画とチェック」と名付けられたシートに初日に行う内容を1時間ごとに設定するのです。この段階で各自の担当講師が目標に無理がないかどうか、逆に楽過ぎないかを確認します。その上で、学習をスタートさせます。そして、1時間ごとに振返りを行い、達成度をシートに記入してもらいます。うまく進まなかったときには次の時間以降の計画を修正し、講師がチェックするのです。さらに、初日の学習を終えた段階で再度振り返りを行い、翌日の内容記入を行います。これを繰り返すことで、自分が1時間で勉強できる量を把握できるようになると共に、どんなときに集中できて、どんなときには上手くいかないかを実感してもらいます。これは正にPLAN(計画)→DO(実行)→CHECK(評価)→ACT(改善)というPDCAサイクルを自分で回せるようになるということです。これを身に着けることは、その後の勉強はもちろん、大人になってからも通用する行動様式の土台を作ることにもつながるのだと思います。

合宿で実感。受験は団体戦!!

 次に、②チーム日米の強化です。これも、日米が掲げる「受験は団体戦である」という考え方に基づきます。この目的を果たす手法として、まず、参加者は学力も所属校もバラバラのチームに分けられ、合宿での担当講師なども配置します。そして、事前の集会でチーム名とリーダーを決めて、チームとしての合宿の目標を決定します。この目標は勉強には限らないので、毎年実に様々なものになります。この目標を達成するために、勉強と同様に、初日、2日目、最終日の課題を設定するのです。そして、この企画の肝は各チームの課題の発表を1日の学習開始前に、その日の振り返りを学習終了後に「プレゼン形式」で行うことです。そのプレゼンの評価を講師達が行い、得点化されます。最終日までの得点の合計により、各チームに与えられる「豪華賞品」の内容が変わるのです。最終日は閉会式の際に「プレゼン大会」が行われます。毎年、各チームが様々に趣向をこらしたプレゼンを行い、ときに感動的ですらあります。このプレゼン以外にも、食事の際の全体挨拶の仕切り役が各チームから選出されるなど、この合宿の際に、参加者の誰もが、全員の前で1度は発表する機会が与えられるのです。こういったプレゼンの準備は基本的に集会前の数分間や休み時間を使って行われるのですが、限られた時間でいかに効率よくものごとを決めるかを考えるきっかけになっています。このような取り組みを経て、合宿後に再開される授業の雰囲気は大きく変化し、確実に「一体感」を増していることが肌で分かるのです。

ここまでに書いた内容以外にも、2日目のレクの時間や特別講義の実施など様々な仕掛けを用意することで、年々合宿は進化してきました。特に昨年は、合宿に参加することが出来なかった生徒もZoomで繋ぐことで、集会に参加してもらったり、オンライン自習室を開いたりすることもできて、大きな収穫となりました。一昨年はコロナ禍により、開催を見送りましたが、やはり、その後の授業などで合宿の存在の大きさを痛感させられることが多々あり、昨年は実施に踏み切りました。それが今年の実績につながったことは間違いないと思います。

人生を変える夏にする。

 今年は合宿の申込開始早々に中学受験生枠が満席になるなど、参加される皆さんの期待をひしひしと感じております。会場も変更になりましたが、更にグレードアップした、日米の夏合宿にご期待下さい!もちろん、合宿以外の通常講習、数学特訓も全てのスタッフが全力で取り組み、必ず「参加して良かった!」と思って頂けるようなものにしていきます!

今年も、暑さを吹き飛ばす勢いで、新しい教室で、コロナ対策もしっかり行うことで「人生を変える夏」にしていきましょう!

日米文化学院
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