日米進学通信

日米進学通信2020年度11月号「過去問の取り組み方」

 11月も半ばを過ぎ、一気に冷え込んできました。受験の足音が確かに聞こえてくる時期です。受験生にとって、入試に向けて学力をつけることはもちろん大切です。ただ、それと同じくらい大切なのが、万全の体調で受験に臨むことです。そこで、今年も「くろだクリニック」さんのご協力のもと、インフルエンザの予防接種を日米文化学院本校で実施致しました。新型コロナウィルス禍で予約もなかなか取れない状況にあると言われる中で、待たされることなく、迅速な接種を受けることができ、本当に感謝です。また、接種を受けられた皆さんも運営にご協力頂きまして有難うございました。今後も日米では、全員のマスク着用、検温、消毒、食事の制限などの感染予防対策を実施して参ります。この点につきましても、ご協力のほど、何卒よろしくお願い致します。

 さて、日米では授業とは別日程で塾内での過去問演習を実施しています。(YTコースは9月から毎週火曜日、中学部は11月から毎週土曜日。)対象者はYTコース生の全員と、中3生はいわゆる「事前相談」がない私立高受験生です。受験勉強において、過去問をどのように扱っていくのかが合否のカギを握るといっても過言ではありません。今回は過去問の取り組み方について考えていきます。

 まず、過去問の実施時期や方法については様々な議論があり、また中学、高校、大学、それぞれの入試で考え方が異なることは確かです。この点、日米では①出題範囲の学習を終えた段階で、②1年分を全教科一気に行う、ということを基本にしています。その理由を簡潔にまとめれば、「過去問を大事に扱う」ためです。模擬試験の受け方にも共通しますが、いかに本番に近い感覚で実施するのかが大切なのです。もちろん、時間的な制約もあり、全ての過去問を同様に扱うことが難しいことも確かですが、できる限り緊張感を持って取り組むことが必要です。

 次に演習で意識することは、時間の使い方です。大切なのは全部の問題を解き切る時間配分の感覚をつかむことです。問題の配列は各校、各教科により特色があります。例えば、ある学校の社会は、1問目に複雑な処理を伴い、受験生の焦りを誘う問題が連続して出題されていたり、国語の漢字や文法問題は必ず最後にあったり、などパターンは各校により様々です。それに気付いた上で、「自分はどの順番で手をつけた時に一番力を発揮できるか?」を試すのが過去問演習の大きな目的の一つです。生徒の皆さんの特性は様々なので、自分なりの順番や解き方を模索し、最も結果を出せそうなやり方で本番に挑むのです。

 そして全ての科目を解き終えた後に行うのが、「○付け」、「解き直し」と「振り返り」です。この3つのやり方が過去問演習を本当に意味のあるものにする鍵を握ります。

 まず「○付け」です。これは、誰でも当然できそうなのですが、そうでもありません。特に、漢字の表記ミス。思い込みのせいなのか、明らかに間違っている解答を○にしていることはよくあります。次に、マークミス。特に高校入試になりますが、マークミスは当然×になります。これを過去問演習だからといって甘く見てはいけません。どうしたらマークミスを防げるかを考えましょう。そして、記述解答。ほぼ模範解答と一致している場合を除いては、必ず講師のチェックを受けて下さい。特に、国語は必ず、部分点があります。この取り方が合否に大きな影響を及ぼすのです。自分で点数を予想することは大切ですが、部分点の要素について指導を受けることが得点アップにつながります。

 次に「解き直し」。これは「OK!学習法」の考え方にもつながりますが、全ての問題を完全に理解するまで直す必要はありません。なぜなら、私立校の入試は7割取れれば余程のことがない限り合格するからです。まずは、合格点を取るためにはどの問題までを出来るようにすれば良いのか?その見極めが必要です。1つの目安としては、解説を読んで理解できるかどうかです。解説を読んでも理解できないような問題は、いわゆる「捨て問」として割り切ることも大切です。この時期の過去問演習はあくまで合格点を取るための取り組みなのです。

 最後に必ず行うべきこと、それが「振り返り」です。結局、過去問を1年分解いただけではあまり意味がありません。そこで合格点が取れている場合には、その要因を、逆に不合格点だった場合には次回に向けての改善点をしっかりと言語化することが何より大切なのです。「本番は模試(過去問)のように、模試(過去問)は本番のように」という言葉の意味の本質はそこにあります。それは精神論なのではなく、模試や過去問で一番うまくいったパターンで本番に臨むという意味なのです。日米では、個人の「過去問得点記入表」にそれを記入してもらうだけでなく、代々受け継がれている、受験者全員が閲覧可能な記入表にも記入してもらいます。そこで、それぞれの良かった点、課題点なども共有し、全員で合格に向かう工夫をしていくのです。

 保護者の皆さんの感覚からすれば、「入試本番まであとわずか」、という思いから焦りを募らせている方も多いと思います。しかし、現状の過去問演習で合格点にまで届いているのはほんの一握りです。これは毎年の傾向なのです。入試に向けて、本物の実力がついてくるのはこれからです。是非、子ども達のことを信じて見守っていて下さい。そして、受験生諸君は真剣に過去問演習に取り組むことで、最後は必ず合格点に達することを信じて邁進して下さい。我々は、過去問演習はもちろん、授業や今後行われる様々な受験に向けての取組みを通じて、皆さんを全力でサポートして参ります。

日米文化学院
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