日米進学通信2020年度3月号「『本当にやりたいこと』は何か?を考えるとき」
今年度入試も、大学入試の一部を残し、結果が出そろいました。既報の中学入試ばかりでなく、高校・大学入試でも日米生は本当に頑張ってくれたと思います。詳細は別紙の合格実績をご覧ください。ただ、全員が第一志望校に合格できた訳ではないことも事実です。それぞれの結果については、今後、開示された得点も含めてしっかりと分析し、来年度の第一志望全員合格という目標に向けて、カリキュラムや授業内容を進化させていきます。ご期待下さい!また、今年度の受験生の皆さん、本当にお疲れ様でした。それぞれに、「自分が行くべき学校に進学する」ということを信じて、これからも突き進んでいきましょう。勉強に終わりはありません。この受験を通じて身に着けることができた「勉強する姿勢」を更に磨いて下さい。新たなる生活に幸多からんことを!
さて、毎年3月の通信では日米が実施する小・中・高それぞれの「卒業イベント」について書くことが通例となっています。講師達はこれらのイベントに特に力を入れています。それは、日米から生徒の皆さんに心からの感謝を伝える機会だからです。中でも講師達が最も時間をかけて準備するのが中学部の「卒業式」です。これは、午前11時に開始してから最後の生徒が家路に着くのが午後11時になるという正に一日がかりのイベントなのです。今年も講師の出し物などの内容を決めて、準備に取り掛かっていた最中に政府から発せられた、あまりにも突然の「休校要請」でした。日米は、加盟している(公社)全国学習塾協会のガイドラインに従い、2週間の休講を決めると共に、断腸の思いで全ての卒業イベントの「無期延期」を決定しました。正直、開催の見通しは現時点で立っておりません。そこで、一日も早く中学部卒業生(38期生)に我々の気持ちを伝えるために、講師達が用意した「形に残らないプレゼント」を動画で配信しました。「感謝の想い」が少しでも伝われば良いなぁ、と思いながら収録したものです。その後、得点開示の結果を持ってきてくれた生徒の皆さんからは「感動した」「本当に良かった」など有難い言葉を頂いていますが・・・、何とかしっかりとした形で「卒業式」を開催できるよう模索していきます。
イベントの中止はもちろんですが、小・中学部は新年度1回目の授業から休講になってしまいました。そもそも、春・夏・冬休み以外で学校も塾もない2週間以上のお休みなどというのは、今まで経験したことがなかった人がほとんどだと思います。この間に皆さんは何をしていますか?「不要・不急」の外出が出来ない以上は、ほぼ家で過ごしていることと思います。ゲームを好きなだけやっていますか?テレビや動画を手当たり次第見ていますか?気が済むまで寝ていますか?二度とないかもしれないこんな機会ですからそれも良いかも知れません。(もちろん、その様子を一日中見ているお母さんが「耐えられない!」と思う気持ちも分かります。)
ただ、それだけで過ごすことが意外と難しいと感じる人も多いのではないでしょうか?初めて学校の有難みを感じた人もいたことでしょう。そこで、「やっぱり勉強しよう!」と思えた人、君は本当に素晴らしい!(笑)
私達が君達にこの期間を通じてやってみて欲しいのは、「今、本当に自分がやるべきことは何か?」ということを考えてみることです。今までそんなことを真剣に考えることもなく、ただ忙しい日々を過ごしてきたかも知れません。そして、何も強制されることもない、こんな機会だからこそ、一人でじっくりと考えることで自分が本当にやりたい何かがみつかるかも知れないのです。
かくいう自分はどうかというと・・・、休講期間中も全く休むことはありませんでした(笑)。ただ、授業がない分、自分自身と向き合う時間が多かったことは事実です。慣れない動画の作成や、ZOOMを使ってのライブ配信授業を通じて痛切に感じたこと。それは、当たり前のことですが、「生徒の皆さんがあっての授業」だということです。また、映像を通して改めて自らの授業を見て、まだまだ改善点がいくらでもあることが分かりました。そして、自分が本当にやりたいことは「目の前にいる子供達に満足してもらえる授業をすること」だということを確認することもできました。
もしかすると、この期間を今までの自分を見つめ直す時間として活用できたならば、「勉強」以上に大切なことを学べる貴重な機会だったのではないでしょうか。(「それ、早く言ってよ!」と思うかも知れませんが。)
ともあれ、コロナ問題が収束するまでは、もう少し時間がかかりそうな気配です。国内どころか世界的に大変なときを向かえていることは間違いありません。ただ、そんなときだからこそ、「本当に大切なことは何なのか」を皆がそれぞれにしっかり見据えて、前向きに取り組んでいきましょう。
日米も16日(月)からYTコースと高校部が、21日(土)から小・中学部が再開します。もちろん、生徒の皆さんの健康に最大限配慮しながら授業を行って参ります。また、今後の動向によっては大幅な変更を余儀なくされることもあるかも知れません。その中でも我々が目指す「受験を通じた自立支援」を実現するために塾としてブレることなく今後も邁進していきます。
この大変なときを皆さんと共に乗り越えて行けるよう、スタッフ一同一丸となり頑張ります。皆様のご理解、ご協力あっての日米文化学院です。感謝しかありません。今年度も何卒よろしくお願い致します。